PASOPIA IQ(東芝)

PASOPIA IQ
発売年1983
CPUZ80A
メモリ64KB(16KBモデルもあり)
画面構成テキスト 最大40桁×24行
グラフィック 256×192 16色(制限あり)
価格65,800円(64KBモデル)

顔を合わせるたびに98とX1どちらが優れているかという議論をしていたX1ユーザーの友人がいたというお話を、別の所でもしましたが、その友人と唯一意見が合ったのが、「MSXはダメ」ということでした。

マイコンブームに乗れなかったメーカーの寄せ集め規格、という印象もありましたし、なにより画面が貧弱に見えました。スプライト機能があるとはいえ、キャラが単色では……当時もうドット単位8色、640x200が標準になっていたので、いくら廉価機とはいえ中途半端に思えました。

結果は果たしてその通りだったのですが、振り返ってみるとホビー向け廉価PCとしては悪くはなかったのかな、と思うようになりました。カシオが後に19800円の超低価格MSXを出しますが、もしあの時点でパソコンを持ってなかったら間違いなく買っていただろうなと思いますし、単色キャラというのもレトロ心をくすぐるものがあります。

MSXは2になってホビーパソコンとして確固たる地位を築くのですが、1もなかなか頑張っていたのではと思います。

で、MSX1で一番印象に残っているのがこのパソピアIQ。なんだかこのちょっとチープな感じが「THE MSX1」という感じで。キーボードと本体が別になったセパレートタイプのMSX1もありましたが、1ならこれくらいのデザインがもっとも似合っているのではと。色はもちろん赤で。

[戻ります]