PC-1500/01(シャープ)

比較的大きな書店の三階は文具売り場になっていました。

筆記用具やノートなどの他に、電卓なども並んでいます。現在は100円でも買える電卓ですが、当時はまだ安くても五千円以上していたと思います。ショーケースに並んだ電卓たちの中で、一番高いところで輝いていたのが、PC-1211と、このPC-1500でした。

このころはまだ「マイコン」には興味があまりなかったんですけど、たくさん並んだキーと金銀に輝く本体、子供にとって天文学的な価格は、なにかすごいものなのだという認識をわたしに植え付けたのでした。わたしは現在でも小さい電子機器好きなのですが、それはこのあたりからきているのかなあと思ったりしてます。

PC-1500/01で印象深いのは、グラフィック機能を備えていることです。156×7でいったい何を……というようなドット数ですが、ベーマガなどにはこの狭いグラフィックを使用したゴルフゲームが投稿されていたりしました。また、専用の一体型プロッタプリンタを使うとカラーでグラフが描けたりと、なかなか魅力のあるポケコンだったと思います。